今昔映画館

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「ボーダー・ライン」のサントラは、重低音の現代音楽として聴き応えあり。

久しぶりのサントラ記事です。骨太な復讐劇を描いた「ボーダー・ライン」の音楽を担当したのは、ポストクラシカルのミュージシャンとして、何枚ものリーダーアルバムを出しており、映画音楽でも「プリズナーズ」「悪童日記」「博士と彼女のセオリー」といった実績のあるヨハン・ヨハンソンです。彼のリーダーアルバムでは、抒情的な耳にやさしい音楽が多いのですが、麻薬戦争を扱った映画では、そういう甘さを一切封印した、重くて...
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サントラシングル盤の記憶

実家の静岡に帰ってきているのですが、戸棚の中から昔買ったサントラシングルが色々と出てきたので、忘れ去られてしまう前に書き留めておきたいと思います。以降、オヤジの昔語りになります。最近の人には、まずレコード盤から説明しなくちゃならないのかもしれないけどそこはパス。最近は、サントラ盤がLPで復刻されたりし始めたので、直径30センチのレコード盤の存在は知られてきていると思います。同じレコード盤でも直径17セ...
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「マッド・マックス 1&2」の音楽はもっと評価されていいような気が。

「マッド・マックス 怒りのオフロード」が公開されて、また注目されている、そのオリジナルと言われる「マッド・マックス」「マッド・マックス2」の音楽を担当したのは、「ジャンボ・墜落/サバイバー」「エルム街の悪夢/ザ・ファイナルナイトメア」などで知られるオーストラリアの作曲家ブライアン・メイです。クイーンのブライアン・メイとごっちゃな扱いをされちゃうことが多いのですが、確かに映画音楽家としてのブライアン...
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「スタートレック3」でジェームズ・ホーナー追悼。サントラ盤としては彼のベストではないかしら。

映画音楽作曲家として有名なジェームズ・ホーナーが亡くなったということで、彼のアルバムから「スタートレック3」をご紹介します。若くしてロジャー・コーマンの下で「宇宙の7人」「モンスター・パニック」などのオーケストラ音楽を提供し、そのすぐ後、30歳になる前に、メジャー大作「スタートレック2」や「クルール」「ブレインストーム」に抜擢され、天才少年という称号をもらったいわゆる才人。音楽家としての主張よりも、...
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「おみおくりの作法」のサントラは、音楽だけでも心の琴線に触れる音。

半端に甘い結末が今一つなじまなかった「おみおくりの作法」ですが、この映画の音楽を担当したのが、「サイダー・ハウス・ルール」や「ジャスティス」で泣かせるメロディを書いたレイチェル・ポートマンです。デビッド・ネルとロバート・ズィーグラーが指揮をしてロンドンで録音されています。主人公の単調な日々を描写する音楽がやさしさと切なさを運んできます。スパニッシュギターやピアノの奏でるシンプルな旋律に、メインテー...
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「妻への家路」のサントラ盤はヒーリングミュージックとしてオススメ。

しっとり感動できる映画「妻への家路」の音楽を担当したのは、中国の作曲家チェン・チーガンです。中国フィルハーモニック・オーケストラをツァン・イーが指揮し、ピアノソロをリーダーアルバムも出しているラン・ランが担当しました。映画の冒頭は、愛国バレエの練習シーンから始まり、オリジナル曲は静かなシーンから徐々に流れ始め、後半になってフルオーケストラの音楽が鳴るという構成になっています。(かなり大雑把な説明で...
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「おやすみなさいを言いたくて」のサントラ盤は映画と同じく美しいテーマと怖い音楽が共存しています。

ホームドラマがメインのようで、サブプロットがずしんと重い「おやすみなさいを言いたくて」の音楽を担当したのは、「約束の旅路」「オーケストラ」などで知られるアルマンド・アマールです。「約束の旅路」ではドラマチックな音を鳴らして印象的だったのですが、今回は、メインとなるテーマは、家族を舞台にしているせいか、小編成によるおだやかなタッチの音にまとまっています。小編成のストリングスとピアノによって、シンプル...
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「ドラフト・デイ」のサントラは映画のわくわく感とカタルシスを与えるのに貢献しています。

久々の痛快娯楽編「ドラフト・デイ」の音楽を担当したのは、活劇からラブコメ、ホラーもこなす、映画音楽のテリトリーが大変広いジョン・デブニーです。そのどれもが皆水準以上の出来栄えという安打率の高い人。今回はアメフトのドラフト会議の日を舞台にし、メインテーマとなる曲はスポーツ番組のタイトルのようなわくわくするタッチのオーケストラ曲で、期待感を高めて盛り上げてくれます。一方、人間ドラマの方に入るとシンセと...
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「リスボンに誘われて」のサントラ盤は、今年の映画音楽のベスト(だと思ってます)

今年の映画の中でもかなり点数の高い映画「リスボンに誘われて」の音楽を担当したのは、ドイツのアンネッテ・フォックスです。彼女は「4分間のピアニスト」などの作品があり、今回は、作曲、編曲、指揮を担当しています。最近の映画音楽は、音楽というよりは、映画の効果音のような扱われ方をする傾向があります。いわゆるマンガの擬態語に近いと言えばいいのでしょうか、マンガで感情や行動の勢いを表す「ガーン」とか「ドドドド...
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「少女は自転車にのって」のサントラは、映像に陰影を与え、作り手の伝えたいメッセージをサポートしています。

サウジアラビアの少女のドラマ「少女は自転車にのって」の音楽を手がけたのは、ポストクラシカルというジャンルで活躍しているマックス・リヒターというドイツの人。「サラの鍵」のサントラでも美しいメロディを聴かせてくれました。ポストクラシカルというのは、ピアノやストリングスを多用してクラシック音楽の響きを持ちながら、エレクトロニクスを導入するなど新たな試みを取り入れた音楽を指すのだそうです。一時期、流行った...
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「兜 KABUTO」のサントラは、英国製の海洋活劇音楽です。すごく聴ける音楽で、大好き

また、最近の映画音楽へのグチになってしまうのですが、映画が音楽を立てるように鳴らしてくれないせいか、音楽自身も主張の薄い音になっていて、その分、また扱いが悪くなるって負のスパイラルになっているような気がしています。まあ、私が古いタイプの映画音楽に鳴らされてるからかもしれません。そこで、そういう古いタイプの映画音楽のご紹介です。映画のタイトルは「兜 KABUTO」というもので、1980年代後半のニンジャ映画ブ...
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「鑑定士 顔のない依頼人」のサントラは音楽がドラマを雄弁に語っていて聴き応えあります。

最近の映画の中では、音楽の扱いが格段によかったのが、「鑑定士 顔のない依頼人」でした。「記憶の鍵」のジュゼッペ・トルナトーレ監督のミステリーですが、音楽は、彼の映画の音楽はほとんど手がけているマエストロ、エンニオ・モリコーネです。モリコーネが作曲、編曲、指揮全てを行っています。演奏がローマ・シンフォニィエッタ・オーケストラとチェコ・ナショナル・シンフォニー・オーケストラとクレジットされています。録...
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あえてサントラアルバムで聴く事をオススメする映画

映画音楽のサントラ盤というのは、映画の感動を追体験するといった意味合いで作られるものがあります。昔はセリフ入りサントラ盤というのが結構ありまして、有名どころでは、ブルース・リーの怪鳥音入りのサントラテーマが挙げられましょう。今のサントラ盤にはセリフ入りは見なくなり、映画の音楽を独立して楽しむという意味あいがつよくなっています。そのサントラ盤を聴いてみると、こんな音楽が流れていたのかと驚かされること...
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「終戦のエンペラー」のサントラはオーソドックスなオーケストラ音楽で映画を支えています。

「戦場のエンペラー」の音楽を手がけたのは、「ディア・フランキー」で抑制のとれた繊細な音作りをしたアレックス・ヘッフェスです。ヘッフェスがニュージーランド交響楽団を指揮しています。日本を舞台にした映画というと、昔は必要以上に和楽器を前面に出してエスニック感を出す音作りをしたものですが、時代も変わったのか、そういうステレオタイプの音は影を潜めています。それでも、ヒロインの描写に尺八を使ったり、サスペン...
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「パシフィック・リム」のサントラはテーマからの音楽展開が楽しい映画音楽らしいサウンド

「パシフィック・リム」の音楽を担当したのは、最近めきめきと公開作品が増えているラミン・ジャワディです。映画そのものは、オタク趣味満載だけど、ドラマ的には燃える映画。そして、ロボットが題材だけに、単なるノンストップアクションとは異なる重量感のある音が要求されるのですが、ジャワディの音楽はその期待に応える熱い音を提供しています。まず、最近の映画には珍しいテーマモティーフを展開させているところがいいです...
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「ドリーム・ハウス」のサントラは今年最高の映画音楽で大満足

「ドリーム・ハウス」の音楽を担当したのは、「レリック」「ヴァレンタイン・デー」「アブナイ関係」などホラーからラブコメまで手がけて、ライトな音からシリアスな重厚路線まで器用にこなす職人ジョン・デブニーです。サスペンススリラーである本作では、オーケストラを使ってストリングスの厚い音を聴かせてくれています。ケヴィン・カスカが編曲し、ロバート・ジーグラーが指揮をしています。ロンドンで録音されているのですが...
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「声をかくす人」のサントラは渋めのテーマでドラマチックな音楽

「声をとざす人」の音楽を担当したのは、数多くの映画音楽を手がけてきたマーク・アイシャムです。もともとはジャズ畑の人なのですが、映画音楽は1980年代から手がけるようになり、最初は「ネバー・クライ・ウルフ」「燃え尽きるまで」「レッド・アフガン」などシンセ主体のアンビエント系の音が多かったのですが、その後、どんどん映画、音楽のジャンルを拡大し、「タイム・コップ」「ブレイド」から近作の「メカニック」などのア...
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「オレンジと太陽」のサントラは、静かだけど力強い音が聴かせます。

「オレンジと太陽」の音楽を担当したのは、リサ・ジェラルドです。かつてゴシック音楽グループ「デッド・カン・ダンス」のボーカルであり、その後ソロ・アルバムを出しつつ、「グラディエーター」などのサントラも手がけるようになり、「ミスト」でも、彼女の楽曲が印象的なシーンに使われています。神秘的な音に彼女のボーカルがかぶさると、一種独特な空気感をかもし出します。この映画では、社会的な題材を扱っているのに、彼女...
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「リンカーン弁護士」のサントラはドライなアンビエント音楽になってます。

「リンカーン弁護士」の音楽を担当したのは、スティーブン・ソダーバーグ監督とのコンビで知られるクリフ・マルティネスです。この映画では、既成の挿入曲が前面に出てきていて、彼のオリジナル楽曲はあまり印象に残りません。ですが、マルティネスはこの映画にクールでシュールな音をつけており、この音楽が前面に出れば、かなり映画の雰囲気が変わったであろうという気がします。シンセサイザーによるドライな音に、ギターやパー...
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「恋と愛の測り方」のサントラ盤は、夜に聴くのをオススメな、心をとらえるサウンド。

「恋と愛の測り方」の音楽を担当したのは、「レクイエム・フォー・ドリーム」「月に囚われた男」など色々なジャンルの映画を手がけて、どこかクセのある音を耳に残してくれるクリント・マンセルです。この映画でも、かなり音楽を前面に出してきていまして、映画の中でも音楽が大変印象に残る作品になっています。既成曲を使っているのかと思わせて、実は彼の作曲だったというのもありました。オープニング、ジョアンナとマイケルが...
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「アナザー・プラネット」のサントラは、映画の雰囲気とは距離を置いていて、でもマッチしている不思議な音。

不思議なSF風映画の音楽を手がけたのは、FALL ON YOUR SWORD という音楽ユニット。ウィル・ベイツとフィル・モッサンの二人によるもので、ジャンル的には、ハウス・ミュージックというか、環境音楽というか、とにかくシンセによる打ち込みサウンド。チェロやヴィオラ、バイオリンにボーカルもフィーチャーしていますが、全体に雰囲気は、アンビエントと環境音楽のあいのこという感じでしょうか。といいつつ、ちょっとクラブ風の...
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「いつか来たる君へ」のサントラは、重い題材を美しいメロディで支えています。

ポスターや予告編の内容とは裏腹に、ドイツ軍によるイタリアの村での虐殺を題材にした映画「やがて来たる者へ」の音楽を担当したのは、マルコ・ビスカリーニとダニエレ・フルラーニです。完全に共作なのか、曲毎に分担したのかは不明なのですが、曲調が変わる部分があり、場面ごとに担当分けしているように思いました。CDでは入手できず、ダウンロードでの購入でした。水滴のような音から、始まるメインテーマはどこか不安げだけ...
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「TIME タイム」のサントラは、意外とドラマチックなところが好き、オススメ

滅法面白いSF映画「タイム」の音楽を担当したのは、「ラブ・アクチュアリー」「ボーン・コレクター」「ムーラン・ルージュ」などを手がけたクレイグ・アームストロングです。この人、映画音楽以外でもリーダーアルバムを出していまして、それもまた聴き応えのあるものになっています。ビョークやマッシブ・アタックのアレンジャーだった人らしいですが、そのスコアは重厚でメロディアス。聴く者の心をとらえて離さないところがあ...
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「ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル」のサントラは作曲家の職人芸がお見事

「ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル」の音楽を担当したのは、「レミーのおいしいレストラン」「カールじいさんの空飛ぶ家」などのアニメ映画を担当しつつ、「モールス」「クローバーフィールド」などの様々なジャンルの映画を手がけているマイケル・ジアッキノです。もともとラロ・シフリンの「スパイ大作戦のテーマ」という名曲があり、また、ミッションの経過を描写する「ミッション」というおなじみにフレーズ...
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「サラの鍵」のサントラは美しいメロディが聴きもの

凝った構成の重厚なドラマ「サラの鍵」の音楽を担当したのは、新作の「パーフェクト・センス」が控えているマックス・リヒターという人。彼が作曲、編曲、指揮を担当しました。大体、ドラマの流れに合わせてアルバムは構成されているようで、冒頭のシーンでラジオから流れる歌が一曲めに入っています。それから、サラの一家が競技場から収容所へと移送されていくシーンに流れる重厚でドラマチックな音楽が続きます。サラのテーマと...
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「ザ・ウォード 監禁病棟」のサントラは、カーペンター映画の音楽としては物足りない

ジョン・カーペンターの新作「ザ・ウォード 監禁病棟」の音楽を手がけたのは、カーペンター本人ではなく、意外や「ツォツィ」のマーク・キリアンです。編曲もキリアンが担当しています。やはり、これまでのカーペンターサウンドを意識して作られているところはあるものの、ホラー映画の定番の音になっています。ドラマとは独立したメインタイトルに流れるテーマ曲は、シンセによる衝撃音から、女性ボーカルをフィーチャーした物悲...
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「ハンナ」のサントラは、映画との相性は今イチでも、音そのものはかっこいい

美少女殺し屋映画「ハンナ」の音楽を担当したのは、テクノポップで有名なケミカル・ブラザーズです。(と、今回、ウィキペディア検索して初めて知りました。)グリム童話をイメージさせるファンタジックな音楽(クリンペライみたいな感じの音)とビートの効いたアクション音楽が交互に入ったアルバムになっています。美少女殺し屋とテクノサウンドというとエリック・セラの「ニキータ」という先達がいるのですが、映像とマッチして...
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「コンコルド」は映画はダメダメでも音楽はなかなかの佳曲、愛聴盤の一枚です。

1979年と言いますから随分と昔の映画「コンコルド」のサントラは、イタリアの職人作曲家ステルビオ・シプリアーニの手によります。映画は、「食人族」のルッジェロ・デオダートが監督し、主人公にジェームズ・フランシスカス、悪の黒幕にジョセフ・コットン、墜落したコンコルドのスチュワーデスにミムジー・ファーマー、危機に陥るコンコルドの機長にバン・ジョンソンと、イタリアB級映画らしい顔ぶれをそろえています。それでも...
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「ジェリー・ゴールドスミス 生誕80周年記念コンサートライブ」はCDとDVDで大盛り上がり

私が映画のサントラファンになったきっかけになった作曲家、ジェリー・ゴールドスミスの生誕80周年記念コンサートのライブ盤です。2004年に亡くなる前に、日本でも2回コンサートで神奈川フィルを指揮していたことを思い出します。今回はTENERIFE FILM ORCHESTRA AND CHOIR(発音がわからないので、そのまま書いちゃいました) による演奏で、マーク・スノウとディエゴ・ナヴァロが指揮しています。このアルバムのうれしいのは、...
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「クロエ」のサントラは、抑制されたドラマを見事にサポートしています

小品ながらも映画としての旨味が詰まっていた「クロエ」の音楽を手がけたのは、アトム・エゴヤン監督作品にはずっと参加してきているマイケル・ダナです。その他にも「長距離恋愛 彼女の決断」「(500)日のサマー」「ニュースの天才」など、色々な映画を手がけている他、ケルト音楽のリーダーアルバムも出しています。あまり、ドラマチックな音をガンガン鳴らすタイプではなく、ドラマに静かに寄りそう形の作品が多い人だと思いま...
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「ブラック・スワン」のサントラ盤は、ホラーとバレエ音楽の相性の良さがわかります。

「ブラック・スワン」の音楽と言えば、もちろんチャイコフスキーの「白鳥の湖」なんですが、サントラ盤は、クリント・マンセルによるオリジナルスコア盤ということになっています。中身は、要所要所でバレエ音楽として使われる「白鳥の湖」、あるいは劇伴音楽としてアレンジされたものに、マンセルによるオリジナルスコアが混然となったものになっています。「白鳥の湖」のアダプテーションとアレンジには、クリント・マンセルとマ...
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「抱きたいカンケイ」のサントラは、中身の割にはライトなラブコメ定番風味

お下品な設定のラブコメ(と私は思ってます)の「抱きたいカンケイ」の音楽を手がけたのは、「バレンタイン・デー」「プリティ・プリンセス」などのラブコメの実績もあるジョン・デブニー。でも、この人、「アイアンマン」「プレデターズ」などのSFアクションもやりますし、かつて、ロンドン交響楽団をフルに鳴らしまくった「カット・スロート・アイランド」なんていう武勇伝(?)もありまして、何でも手がける職人さんのようです...
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「私を離さないで」のサントラは音楽そのものがオススメ

何だか、意表を突いてくるすごい映画だった「私を離さないで」の音楽を手がけたのは、「ショコラ」「サイダーハウス・ルール」「ジャスティス」など佳作の多いレイチェル・ポートマンです。ポートマンとジェフ・アトマジアンが編曲し、デビッド・スネルがオーケストラを指揮し、ロンドンで録音されています。なかなかとっつきどころの難しい映画なのですが、そのハードルを下げてくれているのが、美しい映像と、このポートマンの音...
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「ザ・ライト エクソシストの真実」の音楽は、映画同様で地味です

現代風リアル「エクソシスト」っぽく見せようとしたけど、本家にリアリティではまるでかなわかった「ザ・ライト エクソシストの真実」の音楽を手がけたのは、アレックス・ヘッフェス。この人、セガールの「ICHIGEKI」や「消されたヘッドライン」に「ラスト・キング・オブ・スコットランド」と、色んなジャンルを手がけてます。「Dear フランキー」の音楽がものすごくよかったので、そういうメロディアス系の人かと思っていたので...
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「無縁社会」のバックに流れていた曲に聞き覚えがあって

NHKの特集で放映されている「無縁社会」シリーズは、シングルオヤジの私にとっては、他人事ではない切実さを持って迫ってくるものがあります。シャレにならない話というのが正直なところなんですが、そんな気の滅入る番組で、どっかで聞いたことのある曲が流れていたのに気付きました。非常に印象的なシーンで流れる曲なんですが、これが、ティム・ストーリーの「The Lure of Silence」という曲。ウィンダムヒルレーベルの「緑...
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「愛する人」のサントラは静かな環境音楽と言う感じかしら

ロドリゴ・ガルシア脚本監督の女性映画「愛する人」の音楽を手がけたのは「鳩の翼」「光の旅人 K-PAX」などの作品を手がけ「パッセンジャーズ」でガルシアとも組んだ実績のあるエドワード・シェアマーです。この作品では、音楽は非常に控えめな使われ方をされており、テーマがドラマを歌い上げることはありません。(まあ、最近、そういう映画は少ないですが)ピアノやギターのつまびきのような曲が、多くそこにシンセサイザー...
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「メッセージ そして、愛が残る」はテーマが美しい、名曲です。

超自然ホラーに信仰と愛の物語をブレンドした不思議な映画「メッセージ そして、愛が残る」は、死の扱い方に今一つしっくり来ないものがありました。そんな映画の音楽を担当したのは、「スズメバチ」「記憶の棘」「ジュリー&ジュリア」やさらにハリ・ポタ最新作など、フランスからハリウッドへも進出してきている才人アレクサンドル・デスプラです。デスプラとジャン・パスカル・ベインタスが編曲し、デスプラがオーケストラを指...
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「ぼくのエリ 200歳の少女」のサントラは繊細さと重厚さの両方を併せ持った逸品

ホラー映画でありながら、ジュブナイルのような趣もあり、さらに恋愛映画のテイストも持った「ぼくのエリ 200歳の少女」の音楽を作曲したのは、スウェーデンのヨハン・ソーデルクヴィストという人。「ある愛の風景」「アフター・ウエディング」といったスザンネ・ピア監督作品も手がけているので、私にとっては初お目見えではないのですが、本作の音楽の素晴らしさで、改めて存在を再認識しました。編曲及び指揮をハンス・エクが...
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「リミット」のサントラは、オーケストラがドラマチックに鳴らす聞き物

今回はサントラ盤と言いつつ、盤ではなく、音楽データのダウンロードでゲットしたものの紹介です。後で、調べたら後日サントラ盤も発売されるようなのですが、お値段はダウンロードの方が安いので、まあ、いいかなってことで。棺の中に閉じ込められた男の話って言っても、オープニングだけだろうとタカをくくっていたら、ホントに棺の中だけでドラマが展開する「リミット」の音楽を手がけたのは、ビクター・レイスという人。スペイ...
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「リング0 バースデイ」のサントラは聞き応えあるドラマチックな音

「ビヨンド」「地獄の門」とホラーサントラの記事をアップして、もう一本、ホラー映画のサントラで記憶しておきたいのを思い出しました。日本のホラー、いわゆるJホラーで大ヒットになったのが「リング」「リング2」ですが、この3作目、物語的には、1作目の前日談にあたる「リング0 バースデイ」です。鶴田法男が監督したこの映画は、前2作とは趣を変えて、ショックシーンを控えめにしてその分ヒロイン(仲間由紀絵)の悲しみ...
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「地獄の門」のサントラは音楽としても「ビヨンド」の姉妹版として楽しい

この前の記事で「ビヨンド」のサントラを紹介しましたが、同じく最近DVDがリリースされたのが「地獄の門」です。「ビヨンド」と同じく、イタリアのルチオ・フルチが監督したホラー映画で、「ビヨンド」と同様に地獄とこの世がつながってしまう恐怖を描いていて、グロテスクな特殊メイクと病的とも言える演出ぶりが有名です。音楽は、「ビヨンド」と同じファビオ・フリッツィが担当しています。音楽の構成は「ビヨンド」と似てい...
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「ビヨンド」は映画はゲロゲロだけど音楽は名曲(だと思う)

最近、DVDが再発売されて、その趣味の方(含む自分)には話題になっているのがルチオ・フルチ監督のイタリア映画「ビヨンド」です。1980年代のホラービデオブームの時に劇場未公開作品としてリリースされて、その残酷メイクとわけわからん演出で、カルトムービー化しました。音楽を担当しているのは、フルチ監督作でしか日本では知られていない、ファビオ・フリッツィという人。この人、ギャングものや子供向け映画も手がけている...
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「月に囚われた男」のサントラは聞き返すと発見があって面白いです

今年公開された映画の中で、かなり印象に残った作品「月に囚われた男」のサントラ盤が発売されていました。音楽を担当したのは、「レクイエム・フォー・ドリーム」(テーマ曲が映画の予告編でよく使われます)や「ファウンテン」「レスラー」などが有名なクリント・マンセルです。映画の舞台が静寂の宇宙だけに、大々的なテーマメロディで歌い上げる音楽ではありません。だからと言って、硬質なシンセサイザーだけの音になっていな...
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「遥かなる帰郷」のサントラは、個人と歴史との関わりを音楽で語っています

「ジャスティス」のサントラ記事を書いていて、まだ収容所を扱った名曲があったのを思い出してのご紹介です。フランチェスコ・ロージ監督、ジョン・タトゥーロ主演の「遥かなる帰郷」という映画は、捕虜収容所が解放された後のユダヤ人がどうやって、自分の故郷まで帰ったのかを描くドラマでして、あまり描かれない視点からのドラマが見応えありました。音楽を担当したのは、「続 荒野の用心棒」や「イル・ポスティーノ」などのル...
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「ジャスティス」のサントラは戦争映画とは思えない泣ける名曲

前回、ブルース・ウィリス主演の「コップアウト」のサントラ記事を書きましたが、ウィリス主演の映画ということで、忘れてはいけない映画を思い出しました。2002年の「ジャスティス」です。「オーロラの彼方に」のグレゴリー・ホブリット監督による戦争モノ、それもドイツの収容所モノです。重厚な画面が見応えありましたが、ラストの感動が出来すぎな感もありまして、映画としての出来はそこそこという感じでした。音楽を担当した...
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「瞳の奥の秘密」のサントラ盤はオススメです。

濃いドラマが見応えあった「瞳の奥の秘密」の音楽を担当したのは、Emilio Kauderer とFederico Jusidです。(発音がわからないのでそのまま書きました。)作曲者の二人が編曲もし、ブルガリア・シンフォニー・オーケストラをDeyan Pavlovが指揮しました。テーマ曲とも言うべき「The Dought」が静かなストリングスから、情念のうねりのように盛り上がっていくのが圧巻です。そして、曲の終わりは再び静かなストリングスにピアノの響...
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「インセプション」のサントラはハッタリかましてるのが聴き所

クリストファー・ノーランの夢オチかもしれない大作「インセプション」の音楽を担当したのは、「バットマン・ビギンズ」「ダーク・ナイト」で、ジェームズ・ニュートン・ハワードと音楽を共作したハンス・ツィマーが、単独での登板となりました。ツィマーとハワード・スカーがシンセサイザーのプログラミングをし、オーケストラをマット・ダンクリーが指揮しています。オーケストラとシンセの低音を思いっきり鳴らすことにより、映...
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「コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら」は懐かしいバブル期サウンドだけど若い人には新鮮かも

知る人ぞ知る監督による「コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら」は、一見さんには、ゆるーい刑事ものにしか見えないのですが、その音楽を担当したのが、ハロルド・フォルターメイヤーというのがちょっとビックリ。「トップ・ガン」「ビバリー・ヒルズ・コップ」などを手がけた人で、いわゆるバブル時代のBGMとしてしっくりする音を書く人です。この映画でも、まず主人公を描写するテーマが、「ビバリー・ヒルズ・コップ」の続編...
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「グリーン・ゾーン」のサントラはとにかくドコドコ鳴っている

アクション映画の音楽というと、主人公のテーマなりがあって、それにアクションシーンのテーマがつくといったパターンがあります。007シリーズなんてのはその典型なのですが、最近のアクション中心の映画は、明確なテーマをつけないまま、打撃音をつなげて、ドラマの効果音のような扱いのもの多いように思います。まあ、最近の映画はラブストーリーでも明確なテーマメロディが出てこないものもありますから、アクション映画に限...
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「FILM MUSIC 2009」は選曲が楽しくて、演奏もグッド

年に1回発売される映画音楽のアンソロジーアルバムです。演奏はシティ・オブ・プラハ・フィルハーモニックが中心で、フルオケならではの厚い音が聞けますし、その年の映画音楽からの選曲がなかなかに面白いのですよ。この2009年の音楽集も選曲の面白さもありますし、こうして聞いてみると最近の映画音楽もいい曲があるなあって再認識することができます。このシリーズは変にオーケストラのカラーを出すことなく、基本的にサントラ...
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Author : einhorn2233

Yahooブログから引っ越してきました。静岡出身の横浜市民で映画とサントラのファンです。よろしくお願いいたします。

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