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「スピード」はアクション音楽の典型


SFXによるスペクタクルと派手なアクションを組み合わせるというのは「ダイ・ハード」が走りではないかと思っているのですが、そのアイデアと面白さで観客を興奮させたのは「スピード」が一枚上ではないでしょうか。音楽も「ダイ・ハード」がマイケル・ケイメンが重厚なオーケストラサウンドを聴かせたのに対し、こちらでは、新鋭にマーク・マンシーナが早いテンポでシンセをたっぷりと使い、さらにその上をオーケストラがフルに鳴るというもので、テンポの良さ、スピード感、オーケストラをぶん回すように鳴らす重量感が、この後のアクション映画の音楽の典型となりました。その前兆として、ハンス・ツィマーによる「ブラック・レイン」の重厚なアクション音楽があったのですが、この「スピード」のサントラにも、ツィマーが協力しています。また、単にアクション音楽というだけでなく、ヒーローを称えるテーマも盛り込んでいるのも特徴でして、畳み込むアクション音楽からヒロイックなファンファーレへとつなぐという音楽パターンが確立したことも見逃せません。

この映画では、タイトルに「スピード」とついているだけあって、アクションもサスペンスもすべて疾走する音楽として表現されており、そのスピード感とドラマチックな盛り上げは、全編を見せ場にした映画本編を支えるに相応しい音作りになっています。しかし、勢いと重量感を共存させるのはなかなか難しい作業のようで、この映画でもスピード感は十分ですが、バスや地下鉄の重量感を描写する音があまりなく、オーケストラをフルに鳴らしても、重量感より勢いが先行するという独特の音作りになっています。

一方でサスペンスの部分でも、シンセサイザーの不安な音を、バックのオーケストラがサポートするという音作りになっており、爆弾犯の不気味な描写音楽でもシンセドラムをうまく使っています。

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Yahooブログから引っ越してきました。静岡出身の横浜市民で映画とサントラのファンです。よろしくお願いいたします。

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