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「地獄の門」のサントラは音楽としても「ビヨンド」の姉妹版として楽しい


この前の記事で「ビヨンド」のサントラを紹介しましたが、同じく最近DVDがリリースされたのが「地獄の門」です。「ビヨンド」と同じく、イタリアのルチオ・フルチが監督したホラー映画で、「ビヨンド」と同様に地獄とこの世がつながってしまう恐怖を描いていて、グロテスクな特殊メイクと病的とも言える演出ぶりが有名です。音楽は、「ビヨンド」と同じファビオ・フリッツィが担当しています。

音楽の構成は「ビヨンド」と似ていまして、冒頭で、ストリングスとギターによる不安をあおるテーマが流れます。ドラムを前面に出すというところも同じでして、チープなようでいて、きちんとホラー映画の音になっています。シンセによるコーラスも加えているというところも同様ですが、それでも「ビヨンド」と同様、音楽としての美しさが感じられるところもあり、イタリアンホラーあなどりがたしという感じです。

ドラマをサポートする曲では、シンセやギターによる衝撃音を入れてショッキングな音も作っています。ショックシーンそのものでは音楽を入れない(ビヨーンといった効果音は使ってますが)演出なので、全体としてはきちんと音楽として成立しています。中身のえげつなさに比べたら、まっとうな映画音楽と言えましょう。

この映画のメインテーマとも言うべき曲は、主人公たちが謎の正体に闘いを挑むシーンに流れるもので、シンセのコーラスによるちょっと陰影のある、でも勇壮な感じのテーマが流れた後、マイナーコードのファンファーレのようなフレーズの反復によるミニマルミュージックに転調します。これがなかなかの聞き物でして、これまでの他のホラー映画にない味わいのある曲になっています。この曲のパターンから、勇ましさを取り除くと、「サンゲリア」のテーマになるのですが、それはまた別の逸品となっています。「ビヨンド」と同様、エグいホラーでも音楽はなかなかに聞かせるものになっていまして、サントラ盤も聴き応えのある1枚になっています。これも、何種類もサントラ盤が出ているようで、私が持っているのは、「悪魔の墓場」とのカップリング盤です。「悪魔の墓場」の方はフリッツィによるものでなく、聴いていて、それほど面白くないのが残念。


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Yahooブログから引っ越してきました。静岡出身の横浜市民で映画とサントラのファンです。よろしくお願いいたします。

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