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「恋愛遊戯 私と恋におちてください」は、恋愛も遊戯もどっちつかずでも深キョンかわいい。

今回は新作の「恋愛遊戯 私と恋におちてください」をヒューマントラストシネマ有楽町シアター2で観てきました。公開1週間で、座席数192のシアター1から、座席数63のシアター2へ移ってましたから、あまりお客さん入ってなさそう。映画の日でも余裕の鑑賞でした。

人気脚本家の谷山真由美(深田恭子)は、新作ドラマのシナリオが進まなくて、関東テレビのスタッフはハラハラしてました。営業部と編成部と制作部が仲悪くて、それぞれの思惑があるみたい。制作部から、ダメ社員と言われている向井(椎名桔平)をプロデューサーに仕立てて、彼女がカンヅメになっているホテルに送り込みます。真由美が言うには、「私は恋をしないと書けないの。私と恋に落ちてちょうだい。」ですって。そう言われても困っちゃう向井ですが、何とか締切りまでに書いてもらわないとということで、何でも言うこと聞きますと言ったものの、彼女のご機嫌をとるのは難しそう。編成部からは、イケメン柳原(塚本高史)を送り込んで、何とか彼女に書かせようと画策します。ところが、やっと彼女がひねり出したストーリーは、スポンサーに出した粗筋とは全然違う代物。そろそろ才能も枯れてきたと思われてる谷山真由美に、営業部と編成部はプランBを考え始めるのですが、向井は何とか、彼女にシナリオを書いてもらおうと頑張るのでした。

舞台で知られる鴻上尚史が、自分のヒット舞台劇を映画用に脚色し、監督も手がけた作品です。そろそろ落ち目の女流脚本家と新進プロデューサーが共同で愛のドラマのシナリオを創っていく過程を中心に、テレビ局の舞台裏を垣間見せながら、最終的に脚本家とプロデューサーのラブコメディに収束というお話です。シナリオの中身が映像化され、さらにその映画内映画の中で、シナリオが登場し、映画内映画内映画という「インセプション」みたいな趣向も登場し、各々のストーリーの中で、深キョンと椎名桔平がカップルとして登場します。一方、テレビ局の裏話的な部分では、局内の制作部、編成部、営業がいがみあってて、お互いに自部署の手柄のために奔走する様子が描かれます。

そして、真由美と向井の恋愛模様の方は、ラスト近くまであまり語られません。なんとなくいい感じをほのめかすシーンが何度か登場するのですが、タイトルに「恋愛」を謳う割には、恋愛ドラマしてないのは、何だか肩透かしを食らったみたいです。結局、才能に見切りをつけられて、ゴーストライターを立てられちゃうという手痛い仕打ちを受けて、一念発起して、改心のシナリオを一気に仕上げるという展開になります。そして、真由美が向井に、実はそれは向井のためにやったのよって告白して、そこが恋愛部分のクライマックスになるはずなんですが、鴻上の演出は、そこらへんをあっさりと流してしまっていました。恋愛部分と、シナリオ作りがシンクロしてない感じなのですよ。

深キョン演じる谷山真由美は、若くして才能を開花させ、それなりの実績のある30代のシナリオライターらしいのですが、彼女がかわい過ぎて、そういうキャラクターにはなかなか見えないので、ちょっとつかみで失敗してるかなって、気がしちゃいました。舞台なら、セリフや動きによって、キャラクターを組み立てられるのでしょうけど、カメラがアップで寄る映画というメディアの場合、俳優の持ち味と、演じるキャラにギャップがあると、それをカバーしきれないことがあります。今回の深キョンがそんな感じなんです。彼女はかわいくて大好きなんですが、自分の恋愛経験をシナリオ化してヒットドラマを作ってきたという女性にしては、何だか少女のようなウブな感じなのが、どっかキャラがフワフワしているような気がしました。「シナリオ書いて欲しけりゃ、私と恋に落ちて!」なんてセリフが、恋愛体験豊富な女性の口から出るとはどうしても思えないのですよ。夢見る夢子さんじゃないんですから。

テレビ局関係者を演じた、清水美沙、西村雅彦、井上順といった面々が濃いキャラを見せてくれているのに比べると、深キョンや椎名桔平が何考えてるのかがよくわからないので、なかなか感情移入しにくかったです。これは狙ってやってるのかなという気もしました。でも、主人公二人を距離感を置いて描くのなら、そこにシニカルな視線と笑いを弾ませて欲しかったように思います。ラストまでたどり着いた時、あまりにもベタなラブシーンを見せられるので、これはマジか?と思ってしまいました。30過ぎの大人のラブストーリーか?これは、と、突っ込み入れたくなってしまったのですが、これはあまりに汚れてしまったオヤジの発想なのかしら。

最近観た中国のラブコメで「ソフィの復讐」がベタな恋愛を扱いながら、思い切りヒロインのキャラをマンガチックにして、ファンタジックな映像で彩って、楽しかったのに比べると、何かこうフワフワしているというか、迷いが感じられてしまうのですよ。ヒロインのリアルなキャラに切り込むか、もっと華やかなビジュアルで嘘を盛り上げるか、どっちかに吹っ切れて欲しいように思います。そこはよく言えば、バランス感覚ということになるのかもしれませんが、こういうラブコメへ私が期待するところは、感情移入してのハッピーエンドの満足感か、徹底した底抜けの楽しさのどっちかなので、期待とは外れちゃったみたいです。

と、言いつつも、深キョンかわいさに最後まで付き合えちゃう映画でもあります。彼女の年齢不詳で、つかみどころのないキャラですとか、文字通りフワフワ(ぷよぷよかな?)したルックスですとか、彼女を観る映画と割り切っちゃえばかなり楽しい。相手役の椎名桔平が、あまり表情を変えないので、彼女の華やかさが余計目に際立ちました。ただ、余計目に、ヒットドラマ作家には見えなかったですけど。
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コメント

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einhorn2233
cartoucheさん、コメントありがとうございます。cartoucheさんも有楽町でご覧になられたのでしょうか。これが公開1週間で「彼女が消えた浜辺」とスクリーンが入れ替えになっちゃってました。てっきり、大きいスクリーンでやっていると思ってました。劇場のおねえさんに「ちっちゃいスクリーンに移っちゃったんですね」って言ったら苦笑いしてましたです。やはり、こういうコメディは日本では難しいのかもしれませんね。

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car*ou*he*ak
これこの劇場の予告で見ました。
深キョンっていつまでも純真っぽくてかわいいですよね~
シナリオライター役なんですね。

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einhorn2233
くるみさん、コメント&TBありがとうございます。深キョンって、ちょっと抜けてるけど一途なヒロインとかにははまるんですが、シナリオライターを演じるには、うんと作りこみが必要だったようです。でも、それやっちゃうと彼女の魅力が消えちゃうのが微妙なところでした。

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einhorn2233
らぐなさん、コメントありがとうございます。深キョンってちょっと見はムチムチなんですが、そこに透明感のあるキャラが乗ると、ふわふわって感じになってかわいいです。そこを楽しめればOKな映画でした。

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einhorn2233
恋さん、コメントありがとうございます。ミスキャストなんだけど、結局そこが見所になっちゃっているという変な映画です。もっともっと華やかに派手に画面を彩ってくれたらよかったのになあってところが残念なところでしょうか。舞台装置をそのまま撮影しているような美術にはがっかり。SFXのスタッフもいるのだから、もっと画面を光と色で埋めて欲しかったです。

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くるみ
言われてみると、深キョンの谷山は大御所には見えなかったかも。。
くるみは深キョン好きだし、めっちゃ可愛くて、大興奮でした☆椎名さんも素敵で(*^^*)
トラバありがとうございます!トラバお返しさせて下さいね^^

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LAGUNA
これ予告でみて気になってました。
ちょっと感情移入しにくいんですか。でも深キョンはふわふわしてて可愛いですね。可愛くて私もみてるだけでいいかも・・。

No title

可愛すぎるゆえ、リアル感がなくなっちゃってる、ってお話ですよね。残念なんだか羨ましいんだか。。
ファンの方にはたまらないかも知れないですね~♪
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